パーツ館にようこそ
 第51回スーパーボウル、終わりましたー。

 前半はぐだぐだで、アトランタのワンサイドになるかと思ってたんだけど、終わってみれば歴史的な大逆転劇でペッツが勝って、通算5回めのSB制覇。トム・ブレイディは制覇5回のQBになって、MVPも4回めと、いずれも史上単独トップ。完全にジョー・モンタナを捲りきった。

 1Qは両方ともディフェンス陣ががんばって、0-0の渋い出だし。ところが、2Qにはいるとアトランタのオフェンス陣が本領を発揮しはじめ、ペッツのディフェンスを完全におさえこんでくる。

 とにかく、オフェンス・ラインがものすごく強くて、圧力でディフェンスを押しこんじゃうんだよねー。で、あっという間にランプレー中心に2TD。

 一方、ペッツのオフェンスはブレイディがぱっとしない。#11ジュリアン・エデルマンをはじめとするレシーバー陣がボールをぽろぽろ落としちゃう。あげくのはてに、痛恨のインターセプトを喫して、これがインターセプトリターン・タッチダウンになるっていう最悪の結果に。

 結局、前半は21-3でアトランタ。モメンタムは完全にマット・ライアンのもので、ペッツはいいところなし。

 ここでハーフタイム・ショーがはじまると、正直ぶっとびました。レディ・ガガ。ガガがほんとにぶっ飛んじゃったんだよ。それも、2度。

 オープニングはスタジアムのいちばん高いところからスタート。あの『ラスト・ボーイスカウト』で、ブルース・ウィリスがフォックストロットを踊ったような場所で、歌いはじめたんだけど、2曲めが終わると気狂いトランプに強烈な皮肉をこめたメッセージを送って、頭から真っ逆さまにジャンプ!

 もちろん、ワイヤーアクションの演出なんだけど、これはすごかったっす。

 そして、「Born this ways」とか、気狂いトランプにちくちくと嫌みを放ちつつ、最後ははじめてガガを見たころによく歌っていた「Bad Romance」で締めた。

 で、ここで飛んできたボールをキャッチすると、2度めのジャンプ!

あのジャンプはどうなってたんだろう? もうワイヤーはない状態だから、下にマットかトランポリンがあったとは思うけど、そこにジャンプしちゃうガガの度胸のよさが破格ですよ。

 そういや、先週、ハーフタイムショーのイベントに出てきたときは、手渡されたボールを客席にいる父親に、正確にパスコンプリートさせたそうだから、運動神経も抜群なんでしょう。

 ともあれ、NFLはSBに政治色がはいるのを極端に嫌うけど、ガガはこれをクリアした上で、これだけのメッセージをたたきつけたわけで、これはおみごとでした。「リバティ&ジャスティス」とか「ガバナンス」みたいな言葉を多用してるから、そういうことなんだろうとは思ってたけど、確認したらやっぱりで。スポニチのこちら

 閑話休題。

 ということで、後半。ところが、3Qにはいっても、流れはまったく変わらず。ライアンが楽にTDを重ねる一方で、ブレイディはへろへろになりながら、ようやく#26のRBジェームス・ホワイトにパスを通して1TDを返す。と、ここでKゴストウスキーがPATを失敗。orz

 ここまでで、28-9。

 そのままのモメンタムで4Qに突入するも、相いかわらず流れはそのまま。ペッツは5分使ってようやくFGを決めるのがやっとで、28-12。

 ところが、ここからブレイディがいきなり覚醒しちゃったんだよねー。

 分岐点になったのは、よくあるようにターンオーバー。相手陣でラインバッカー陣の要、#54ドンタ・ハイタワーがライアンをサックしてハンブルを誘い、リカバー。ここからは、ブレイディのプレーコールが嘘みたいに決まりだして、最後はWRの#80ダニー・アメンドーラにTDパスが通り、直後の2ポイント・コンバージョンもあっさり決めて、気がつけば8点差。

 さらにディフェンス陣が踏んばり、相手のファウルも手伝って、アトランタのオフェンス陣を20ヤード以上押しもどしてフィールドゴールを阻止すると、のこり3分で攻撃権を得てからまたたてつづけにパスを通していき……のこり2分3秒でこの試合最大のビッグプレーが飛びだした。

 スタッツがまだ出てないんで正確じゃないけど、推定25ヤードくらいのパスを、エデルマンがスーパーキャッチしちゃったのだ。

 5年前だっけ? イーライ・マニングが2度めのSB制覇をはたした試合でNYGに飛びだした伝説の「ヘルメット・キャッチ」。あれをこえるような「奇蹟のキャッチ」でね。

 ボールは最初、相手CBにチップされたものの、エデルマンは機敏に反応。すると、そのボールがチップしたCBが脛に乗って跳ねて(これでインコンプリートをまぬがれた)、それをとりにいったエデルマンは一瞬ファンブルしかけたあと、フィールドすれすれで「手を下に入れて」もう一度キャッチする。そういう流れだったんですが、これが0.5秒くらいのあいだの出来ごとですからねー。

 しかも、これって偶然じゃなくて、エデルマンの個人技。やー、びっくりしました。

 そのあとはアトランタに痛恨のパスインターフェアレンスが出たりしたものの、結果的にこのビッグプレーがホワイトへのTDパスにつながって、次の2ポイントも連続してあっさり成功させ……おお、これで28-28の同点ですよ。あれだけ苦しんでたペッツが、わずか10分で19点とっちゃった。

*オフィシャルの放送で、13分で25点とったと出てたけど、これはそういうわけで勘違い。

 そして、試合はスーパーボウル史上初のオーバータイムに突入。

 こうなるとモメンタムは完全にペッツのもので、コイントスの結果もペッツの攻撃になった。このへん、もうなんていうか予定調和っぽい。これもSBのおもしろいところ。

 あとはパスがおもしろいように決まって、最後もホワイトがこの日3回めのTDパス成功で、おしまい。

 おそらく、この試合はSB史上最高の逆転劇として、長く後世に語りつがれるでしょう。おそらくは、エデルマンの「奇蹟のキャッチ」とともに。

 しかし、フットボールはなにが起こるかわからないねー。だから、やめられないんですが。

2017.02.06(13:50)|スポーツ・プロレスコメント:(0)TOP↑
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