パーツ館にようこそ
夜鴉迷走亭パーツ館 シーズン3航空・宇宙
> 目的地アルファ・ケンタウリ
 A・E・ヴァン・ヴォクトの小説じゃなくて、現実のお話。

 ITMediaの「ホーキング博士ら、アルファケンタウリに約20年で到達する宇宙船「Nanocraft」構想を発表」という記事がそれ。てっきりガセかと思ったら、一般紙でもとりあげられてるから、本気なんでしょう。たぶん。

  要するに、10cm X 5cmくらいの構造物を複数、ソラーセーリングなんかの要領で(ただし、こっちはレーザーを使用)加速させて、アルファ・ケンタウリに送りこもうっていうことだそうで。

 それも、たった20年で!

 スティーブン・ホーキング、だいじょうぶかな。(^^;;;

 20年で4.3光年をこなすとなると、ざっくり4分の1光速っていう平均速度が必要になる。加速期間を考えると、最大速度は半光速になちゃうわけで、人類がそれだけの速度を実現できるとは、とても思えないんだけど。

 具体的には、4分の1光速でだいたい秒速7万5000km。実際には質量があるから、6万5000kmくらいが限界でしょう。半光速の毎秒毎秒15万kmは、これはもう夢というか、妄想の世界でしかない。

 さらに、今回の報道でいっさい触れられていないことがひとつ。

 減速はどうするのさ。ヽ( ´-`)ノ

 減速しないで通過するだけ? それで探査できるとでも思ってるのかな。仮に、通過するあいだになにかを観測するとして、星系内に滞在できるのはせいぜい数十時間。それだけの時間でなにができるのかっていう話です。

 そういや、ヴォクトの『目的地アルファ・ケンタウリ』では、亜光速で星系につっこんだせいで、惑星も恒星もつきぬけちゃう、なんていうオチじゃなかたけ。そうとう事態になったら、マジでしゃれにならないけど。

 まあ、それなりに成算はあるんでしょうが、なんか眉唾っぽい。はい。

2016.04.14(17:56)|航空・宇宙コメント:(4)TOP↑
 「構想を発表」というと、あたかも100%可能なようにとれてしまいますが、元は「現在の技術を集結して、コストを無視すれば可能」「こうすれば、可能ではある」程度の話なんじゃないでしょうか。
 私は、記事を読んだとき、「神の目の小さな塵 1974年 ラリー・ニーヴン/ジェリー・パーネル(創元推理文庫)」を思い出しました。サイドストーリーで全く重要ではありませんが、コヒーレント光(=レーザー)で、宇宙船を長期加速する話が出ています。(ちなみに減速方法は記述なし)
 レーザーといえども、広がり角はゼロではないので、たとえ宇宙空間で直径数キロ程度の平行光束を作ったとしても、太陽系を出るころには、相当な広がり(=エネルギー密度低下)になるはず。
 どのくらいのシステムが必要なのか、興味はあります。また、外惑星探査のための加速に使えるのでは?とは思います(出発加速用の燃料を減速用にとって置ける)。
From: ひでさん * 2016.04.16 12:27 * URL * [Edit] *  top↑

私も最初は長期加速だとばかり思いこんでいましたが、それではおっしゃるとおりの理由から、技術的におかしいというか、そもそも無理だろうと思うようになってました。

なので、むしろ短期間にとんでもない加速度をあたえつづけて、海王星軌道にとどく前に4分の1光速を実現させるのかもしれないと、きのうあたりから考えておりました。

いずれにしても、減速について触れないのはSFの小説作法の典型例みたいなもので(^^; だからやっぱり眉唾っぽいです。
From: よが * 2016.04.16 14:38 * URL * [Edit] *  top↑

レーザー加速
レーザーで宇宙船の加速/減速を行うと言うと
フォワードの「ロシュ・ワールド」を思い出します。
もう30年以上前の本なんだ。うわ~。
From: ときわ湯 * 2016.04.16 19:22 * URL * [Edit] *  top↑

ひでさんが指摘された「神の目…」や「目的地…」は、軽く40年以上前ですからねえ。考えてみれば、よくおぼえてるもんです。そのへんがSF者なんでしょうが。(^^;
From: よが * 2016.04.17 12:38 * URL * [Edit] *  top↑

名前:
コメント:タイトル:
メールアドレス:
URL:
コメント:

パスワード:
管理人だけに表示:
管理者にだけ表示を許可
パーツ館より

yogarashi

Author:yogarashi
2011年11月より、シーズン3の営業をはじめました

2007年~2011年のシーズン2はこちら
2004年~2007年のシーズン1はこちら

プロフィールは準備ちう

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
リンク
Jリーグ
QRコード
QR