パーツ館にようこそ
「乗りものニュース」っていうサイトに、おもしろい記事が載ってた。

「旧式より弱い新鋭戦闘機F-35? 99年間くり返される無意味な比較」っていうタイトル。

 やー、長年ひこーきの記事は読んでるけど、「強い・弱い」っていう表現はほとんど見た記憶がないかも。ふつうは優劣とか新旧とか、そーいう評価のしかたをするわけで、強い・弱いっていうのはとても無理があるというか、不自然な気がしますよ。

 で、なぜこーいう記事が出てきたのかと思ったら、7.3のAFPの記事「米空軍パイロット、機動性が悪いとF35を酷評 空軍が反論」っていうのが、あちこちで話題になったらしい。

 前にも何度か書いたように、AFP BBのサイトは毎日見にいってるから、これもとーぜん読んではいました。でも、読んでいたものの、内容はどれも前から知られていた話で、新規の情報はないんだよね。だから、話題にもしなかったんだけど……いまさら話題になるっていうのは、空自が導入を決めたからでしょうか。こーいう話がいままた出てくる理由、いまいちわかりません。

 で、冒頭の「乗りものニュース」の主張。書いてあることは、おおむね合ってるものの、ぢつは書いてないところに大きな落とし穴が。

 F-35とF-16では、構想段階からのコンセプトが違うと、そういいたいんでしょうが、F-35の場合、このコンセプトが間違ってる可能性が高いってところに、言及してないのね。

 いまさらながらと思いながら、かんたんに書くと……

 F-35はステルス性を追及するあまり、戦闘機としてのほかの特性をすべて犠牲にしちゃった。だから、記事の「機動性で劣る」とか、「格闘戦ができない」っていうのは当然だ……そういってるわけですが、そのステルス性での優勢を確保できなくなったら、どうするのっていう話。

 世間では、もう10年くらい前から「カウンター・ステルス技術」の開発がつづいてて、その成果は今後10年でかなり大量に実用化されるはず。技本がカウンター・ステルスに関する研究を公表してからも、もう5~6年たってるもんね。

 ……ありました。「将来の戦闘機に関する研究開発ビジョン」(pdf)が、2010年ですか。

 つまり、F-35が日本で初期作戦能力を獲得するころには、既成のステルス技術が陳腐化している可能性が、きわめて高いっていうこと。

 そうなったら(そうなるんだけど)、機動性皆無のF-35は、たんなる空飛ぶトドになっちゃう。そういう意味で、コンセプトを誤った戦闘機なんだよね。

 そんなことはアメリカ産軍コングロマリットだって、最初から百も承知。ただ、開発費をかけすぎてあとにひけなくなってるんで、1機200億円近いユニットコストを、あっちこっちの国に押しつけるほかないっていうのが実情です。このへんのことは、大半のミリなんとかなら知ってる既成事実。

 したがって、その点を明文化しないと、この記事は無意味なんだけど、乗りものニュースの中の人は、そこまで書けてない、と。

 どうも、片手落ちというか、人に読ませる内容になってないようで。もっとも、だからこそ冒頭の「弱い」なんていう表現を、平気で使うんでしょう、きっと。

 まあ、こういう内容的にアレなやつって、すごく多いんですけどね。大新聞とかでも。

2015.07.13(18:36)|航空・宇宙コメント:(0)TOP↑
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