スーパーボウルXLIX、見終わりました~。疲れた。(^^;
スーパーボウルとしては、まれに見る熱戦だったといっていいでしょう。意外なことに、ファウルもすくなかったし。これは審判がオフサイド系をわざと見逃してたせいもあるでしょうが(たぶん)。
とにかく、ねっとりと濃い内容で。最後だって、歴史的プレーがふたつつづいたせいで、力はいりまくりだし。
でも、終わってみればオフェンスにまさるペッツが、10年ぶり4度めのスーパーボウル制覇。MVPはブレイディで、通算3回めはジョー・モンタナにならんで最多タイ。優勝4回もジョー・モンタナ、T・ブラッドショーにならぶ最多タイ。結果的に、最後はQBの経験の差が出た感じ。
ということで。
1Qはウィルソンが3& outをくりかえしたのに対して、ブレイディはうまくパスを散らしてヤードを稼ぎ、時間をたっぷり使って相手レッドゾーンに侵入。ところが、ここでシアトルCBの#20レーンにインターセプトが出て、ターンオーバー。結局、両チーム無得点で終了。
2Qにはいっても流れは変わらず、まもなくペッツが#11エデルマンの23Ydランから#19ラフェルに11YdTDパス成功で、7-0と先制。
一方のシアトルはオフェンスのラインが機能せず、また3&out。それでも、のこり3分を切ったあたりで、#13C・マシューズへのロングパスが決まり(45Ydくらい)、相手陣11Ydまで進出すると、そこからリンチが3連続ランでとうとうタッチダウン。7-7の振りだしにもどして、ここでツーミニッツ・ウォーニング。
まあ、ここまではよくあるパターンですが、すごいのはここから。ツーミニッツ直前から、うまく時間を使いながら攻撃をつなげたペッツが、のこり31秒でとうとうTEの#87グロンカウスキーにTDパスを通して、これで14-7。
ところが、カンファレンス・チャンピオンシップから奇蹟がつづいてるシアトルは、これで終わらないのですよ。ウィルソンのランが出たり、相手のフェイスマスクがあったりして、あっという間に相手陣10Ydに迫ると、この日のラッキーボーイになったマシューズにTDパス! なんと、29秒でまた同点にもどして、これで前半終了。
ハーフタイムは……去年につづいてダメダメだったので、省略。
3Q。ここで試合が動いた。シアトル・オフェンスで開始早々、リンチの13Ydラン、マシューズへの45ydパスなど、わずか4プレイでレッドゾーンにはいると、あっさりハチューカがFGを決めて、17-14と逆転。
さらに、のこり8分9秒、ハーフウェー付近でグロンカウスキーへのパスをLBり#54ワグナーがインターセプト!
この2分くらい前かな、攻撃権がペッツに移ったところで、「このへんでターンオーバーが出ると、流れは完全にシアトルだよなー」と、ちょうど考えていたんですよ。まさにそのとおりになっちゃったわけで、つまりはこれがモメンタムですよ。
ここから、ウィルソンとリンチが20Ydずつのランを決めて、のこり4分54秒、プレイアクションパスがもののみごとに決まって、ワイドオープンに走りこんだWRの#89ボルドウィンがTDパスレシーブ。これで24-14。
このへんから、ワイドオープンが開くようになってきて、流れは完全にシアトルになって、4Q。
このままのモメンタムがつづくと思っていたら、のこり12分10秒の攻撃から、ペッツがよみがえってきた。
とにかく、エデルマンを多用して、ごりごり押しこんでいくと、のこり8分を切ったところで#80アメンドラにTDパス成功。これで24-21と、モメンタムはふたたびペッツに。
さらに、ふらふらになったエデルマンを走らせつづけて、ツーミニッツ直前にそのエデルマンにTDパスを通し、とうとう28-24と逆転に成功してしまった。
ただし、英語の解説を聞いてたら、これは第42回スーパーボウル、ペッツ対ジャイアンツ戦と同じ展開だそうで。そのときは、ペッツ、負けたんだよね。
前半も、ツーミニッツから両チームが1TDずつとってるわけで、勝負の行方はまだまだわからないわけで。
実際、ファーストプレーでリンチに25Ydパス成功。そして、のこり1分01秒、また奇蹟が起こってしまう。
つか、歴史にのこる珍プレーというか。この日、なかなかパスキャッチできなかった#15カースに投げたロングパス。いったんはファンブルしたものの、ドロップしたボールは先に地面に落ちたカースのからだの上でバウンドし、それに気づいたカーズがお手玉しながらもなんとかキャッチ、パス・コンプリートしちゃったのですよ。
NFLルールでは、ボールは地面に落ちないかぎりインコンプリートにならず、からだは地面じゃないという解釈だから、これはコンプリートなんだよねー。
理屈ではわかってたけど、実際にこーいうプレーを見たのは、たぶんはじめてだと思う。逆はよくあるけど。
ということで、これがビッグプレーになって、1分をのこしてボールオンは4Yd。これはだれもがシアトルの勝ちを予想したでしょう。タイムアウトを使えば、あと4プレーできて、リンチがいるんだから。
ところが、リンチが1度つっこんだあとの2nd 1Yd。ここはリンチか、QBスニーク、またはフルバックを置いてのダイブで、勝負ありだよなーと思って見ていると、ウィルソンが選んだのはパス!
しかも、ここにペッツのストロングセーフティ、#21バトラーが捨て身のジャンプ!で、 なんとインターセプトしてしまった。
明らかにパスインターフェアレンスのタイミングなんだけど、うまいことボールが胸にはいってきて、ファウルはとられず。これも歴史にのこる奇蹟的プレーだよねえ。
これでターンオーバーになって、ゲームセット。シアトルは9割9分手にしてた連覇の偉業を、最後の1プレーで逃しちゃった。
これはウィルソン、責められてもしかたないかもね。シアトル・オフェンスはリンチのチームなんだから、ここはリンチを信じなきゃ。失敗しても、まだ2プレーできたんだし。
または自分でスニークか。
いずれにしても、パスだけはなかったと思うよ。まあ、結果論ですけど。
一方、ブレイディの勝因は、徹底してシャーマンがいない場所に投げたことかな。試合前はグロンカウスキーとマッチアップするのかなと思ったけど、実際にはマンマークじゃなくてゾーンだったようで、レシーバーと対峙する選手はプレーごとに変わってた。
ただし、コンプリートでも、インコンプリートでも、画面中央にシャーマンの姿はなし。これはシャーマンが不調だったわけじゃなくて、ブレイディがシャーマンの近くを徹底的に避けたからでしょう。きっと。まあ、これも結果論かもしれませんが。
まあ、どっちが勝ってもよかったから、勝敗について文句はありません。
とはいえ、ひとつだけ残念なことが。MVPね。
たしかに、ブレイディはどんどん記録を塗りかえてるわけで、目だつのはたしかだけど、ここだけはエデルマンに受賞させたかったな。レギュラー・シーズン、プレーオフを通じて、これだけ活躍したあげく、今回もへろへろになりながら、最後まで果敢に走りつづけたんだから。
ディヴィジョナル・プレーオフだったっけ? ブレイディからドローされたボールを、フォワードパスしてタッチダウンを奪ったプレー。ああいうケレン味たっぷりなやつも見せてもらったし。
というわけで、今年のシーズンはこれにて終了。来年もぶじ見られることを祈りましょう。
スーパーボウルとしては、まれに見る熱戦だったといっていいでしょう。意外なことに、ファウルもすくなかったし。これは審判がオフサイド系をわざと見逃してたせいもあるでしょうが(たぶん)。
とにかく、ねっとりと濃い内容で。最後だって、歴史的プレーがふたつつづいたせいで、力はいりまくりだし。
でも、終わってみればオフェンスにまさるペッツが、10年ぶり4度めのスーパーボウル制覇。MVPはブレイディで、通算3回めはジョー・モンタナにならんで最多タイ。優勝4回もジョー・モンタナ、T・ブラッドショーにならぶ最多タイ。結果的に、最後はQBの経験の差が出た感じ。
ということで。
1Qはウィルソンが3& outをくりかえしたのに対して、ブレイディはうまくパスを散らしてヤードを稼ぎ、時間をたっぷり使って相手レッドゾーンに侵入。ところが、ここでシアトルCBの#20レーンにインターセプトが出て、ターンオーバー。結局、両チーム無得点で終了。
2Qにはいっても流れは変わらず、まもなくペッツが#11エデルマンの23Ydランから#19ラフェルに11YdTDパス成功で、7-0と先制。
一方のシアトルはオフェンスのラインが機能せず、また3&out。それでも、のこり3分を切ったあたりで、#13C・マシューズへのロングパスが決まり(45Ydくらい)、相手陣11Ydまで進出すると、そこからリンチが3連続ランでとうとうタッチダウン。7-7の振りだしにもどして、ここでツーミニッツ・ウォーニング。
まあ、ここまではよくあるパターンですが、すごいのはここから。ツーミニッツ直前から、うまく時間を使いながら攻撃をつなげたペッツが、のこり31秒でとうとうTEの#87グロンカウスキーにTDパスを通して、これで14-7。
ところが、カンファレンス・チャンピオンシップから奇蹟がつづいてるシアトルは、これで終わらないのですよ。ウィルソンのランが出たり、相手のフェイスマスクがあったりして、あっという間に相手陣10Ydに迫ると、この日のラッキーボーイになったマシューズにTDパス! なんと、29秒でまた同点にもどして、これで前半終了。
ハーフタイムは……去年につづいてダメダメだったので、省略。
3Q。ここで試合が動いた。シアトル・オフェンスで開始早々、リンチの13Ydラン、マシューズへの45ydパスなど、わずか4プレイでレッドゾーンにはいると、あっさりハチューカがFGを決めて、17-14と逆転。
さらに、のこり8分9秒、ハーフウェー付近でグロンカウスキーへのパスをLBり#54ワグナーがインターセプト!
この2分くらい前かな、攻撃権がペッツに移ったところで、「このへんでターンオーバーが出ると、流れは完全にシアトルだよなー」と、ちょうど考えていたんですよ。まさにそのとおりになっちゃったわけで、つまりはこれがモメンタムですよ。
ここから、ウィルソンとリンチが20Ydずつのランを決めて、のこり4分54秒、プレイアクションパスがもののみごとに決まって、ワイドオープンに走りこんだWRの#89ボルドウィンがTDパスレシーブ。これで24-14。
このへんから、ワイドオープンが開くようになってきて、流れは完全にシアトルになって、4Q。
このままのモメンタムがつづくと思っていたら、のこり12分10秒の攻撃から、ペッツがよみがえってきた。
とにかく、エデルマンを多用して、ごりごり押しこんでいくと、のこり8分を切ったところで#80アメンドラにTDパス成功。これで24-21と、モメンタムはふたたびペッツに。
さらに、ふらふらになったエデルマンを走らせつづけて、ツーミニッツ直前にそのエデルマンにTDパスを通し、とうとう28-24と逆転に成功してしまった。
ただし、英語の解説を聞いてたら、これは第42回スーパーボウル、ペッツ対ジャイアンツ戦と同じ展開だそうで。そのときは、ペッツ、負けたんだよね。
前半も、ツーミニッツから両チームが1TDずつとってるわけで、勝負の行方はまだまだわからないわけで。
実際、ファーストプレーでリンチに25Ydパス成功。そして、のこり1分01秒、また奇蹟が起こってしまう。
つか、歴史にのこる珍プレーというか。この日、なかなかパスキャッチできなかった#15カースに投げたロングパス。いったんはファンブルしたものの、ドロップしたボールは先に地面に落ちたカースのからだの上でバウンドし、それに気づいたカーズがお手玉しながらもなんとかキャッチ、パス・コンプリートしちゃったのですよ。
NFLルールでは、ボールは地面に落ちないかぎりインコンプリートにならず、からだは地面じゃないという解釈だから、これはコンプリートなんだよねー。
理屈ではわかってたけど、実際にこーいうプレーを見たのは、たぶんはじめてだと思う。逆はよくあるけど。
ということで、これがビッグプレーになって、1分をのこしてボールオンは4Yd。これはだれもがシアトルの勝ちを予想したでしょう。タイムアウトを使えば、あと4プレーできて、リンチがいるんだから。
ところが、リンチが1度つっこんだあとの2nd 1Yd。ここはリンチか、QBスニーク、またはフルバックを置いてのダイブで、勝負ありだよなーと思って見ていると、ウィルソンが選んだのはパス!
しかも、ここにペッツのストロングセーフティ、#21バトラーが捨て身のジャンプ!で、 なんとインターセプトしてしまった。
明らかにパスインターフェアレンスのタイミングなんだけど、うまいことボールが胸にはいってきて、ファウルはとられず。これも歴史にのこる奇蹟的プレーだよねえ。
これでターンオーバーになって、ゲームセット。シアトルは9割9分手にしてた連覇の偉業を、最後の1プレーで逃しちゃった。
これはウィルソン、責められてもしかたないかもね。シアトル・オフェンスはリンチのチームなんだから、ここはリンチを信じなきゃ。失敗しても、まだ2プレーできたんだし。
または自分でスニークか。
いずれにしても、パスだけはなかったと思うよ。まあ、結果論ですけど。
一方、ブレイディの勝因は、徹底してシャーマンがいない場所に投げたことかな。試合前はグロンカウスキーとマッチアップするのかなと思ったけど、実際にはマンマークじゃなくてゾーンだったようで、レシーバーと対峙する選手はプレーごとに変わってた。
ただし、コンプリートでも、インコンプリートでも、画面中央にシャーマンの姿はなし。これはシャーマンが不調だったわけじゃなくて、ブレイディがシャーマンの近くを徹底的に避けたからでしょう。きっと。まあ、これも結果論かもしれませんが。
まあ、どっちが勝ってもよかったから、勝敗について文句はありません。
とはいえ、ひとつだけ残念なことが。MVPね。
たしかに、ブレイディはどんどん記録を塗りかえてるわけで、目だつのはたしかだけど、ここだけはエデルマンに受賞させたかったな。レギュラー・シーズン、プレーオフを通じて、これだけ活躍したあげく、今回もへろへろになりながら、最後まで果敢に走りつづけたんだから。
ディヴィジョナル・プレーオフだったっけ? ブレイディからドローされたボールを、フォワードパスしてタッチダウンを奪ったプレー。ああいうケレン味たっぷりなやつも見せてもらったし。
というわけで、今年のシーズンはこれにて終了。来年もぶじ見られることを祈りましょう。