パーツ館にようこそ
 えーと、「遊山」の「山」はもともと寺の意味なんで、こういう場合に使うのは正しいんですよ。

 というのはともかく。

 2日め夜は、驚かされたことがふたつ。

 第一。JR奈良駅ビルの土産屋がならぶ一画に、「かきいろ」という店があった。ふつう、土産物屋というと、なんとなく事務員風の制服を着用したおねーさんが、無気力に呼びこみしているような印象があるけど、この店はまったく異質。

 店というか、ビルの一画がぜんぶ白い布におおわれて、ただひとりの店員さんの服装も白いナチュラル系。店員さんをふくめて、そっけないくらいの白い色のなか、奈良名物@鐘が鳴るなり法隆寺の「柿」を使った土産物が、そっけなく置かれているのですよ。

 ところが、そのそっけないシンプルさが、計算しつくしたレイアウトにもとづくものと気づくのに、10秒もかからないのであった……という感じで。

 ひと言でいうと、絶妙なデザイン感覚なんですよね。「柿」の土産を売るのに。

 ここからは妄想だけど、このただひとりの店員さんは、美術系の学校を出て、デザイナー系のスキルを持っているんでしょう。きっと。で、こういう店をやることになったとき、自分なりのデザイン・コンセプトを考えたんじゃないだろか。

 その「作品」が、この店というわけで。

 びっくりするくらい洗練されていて、こういう店が存在すると知って、それだけで奈良を見なおしちゃいましたよ。さすがは古都。文化レベルが違う。または、底力が。

 店のサイトもありました。こちら。ほら、このセンスなんだよねー。

 次。第二。

 夕飯はホテル近くの焼き肉屋からチョイスしたわけです。

 関西以西では、鮮魚をもとめると、微妙に違う食べ物と遭遇するって、経験則からわかっていて。おもにしょうゆのせいなんだけど、せっかく魚はうまいのに、しょうゆなど味つけのせいでで、かなり残念な結果に終わることが、たびたびあったんだよね。

 そのため、とくに近畿・中国では鮮魚よりホルモンを中心とする肉系の店のほうが、期待にたがわないと思っているのです。

 今回も鮮魚を探したものの、奈良という土地もあってそれらしい店はまったくなく、2日めははじめから焼き肉系で探した結果、ホテルからいちばん近いということで選んだ店が大ヒットだったのでありました。

 名は「太郎助」。JR奈良駅から徒歩10分ほどの、ジモティが行く店。つまり、観光用じゃない店。いちおう、食べログではこちら

 食べログとかぐるなびで見ると、ふつうの焼き肉店としか思えないけど、実際はぜんぜん違う。こーいうメディアがいかに実態を反映していないかを、如実にあらわすような店なんですよ。というと、営業にさしつかえるかもしれないけど。(^^;

 店の形態は、たしかに焼き肉屋。こざっぱりとして、とても機転のきく奥さんが切り盛りする、カウンター6~8席、座敷3くらいのちいさな店。厨房はチリ人の旦那さんが仕切る。

 ここがまず、前述みたいなメディアでは決してわからない、大きなポイントでしょう。

 チリ人の旦那さんは、とってもシャイ。厨房のすぐ近くのカウンターにすわったんで、3回ほど旦那が出てきてくれたけど、最後に1回だけにっこりしてくれた。きっと、奥さんとチリや南米アンデス地方の話をしているのを、聞いていたんだろう。

 やっぱり、インディの店では、カウンターで店のなかの人と話さないとね。それをしないで食べログとかにコメントするような輩は脳たり……まあいいですが。ヽ( ´-`)ノ

 チリの人が韓国系の焼き肉店の厨房を仕切ってること自体、もうりっぱな異文化混淆なんです。だけど、これがまったく違和感なしで、むしろしっくりしていて。しかも、奈良の里で。

 いわゆる韓国系焼き肉に関していうと、タン塩、カルビ、ハラミ、てっちゃん(関東でいう小腸)など、一般的な焼き肉の味は文句なし。というか、さすがは本場・関西という絶妙な味だったけど、ほかのメニューが半端じゃない。

 キムチとかはもちろんね。キムチうまかったー。

 でも、仰天したのが、旦那の地元、チリの飲食物。とくに、アンティクーチョはチリでいちばん一般的な牛ハツの串焼きを、もののみごとに再現した、絶妙な逸品でありました。

 ここまで、酒は生ビールとかマッコリだったんだけど、以後は当然ながら料理にあわせて、チリの強烈な蒸留酒にチェンジ。ピスコという名で、43度とのこと。

 ウィスキー程度の度数なんで、ソーダ割りでいただき。すぐに1杯をあけて、おかわりの2杯めを注文。すると、ボトルをまじまじと見た奥さんがひと言、「すいません! これって43度じゃなくて、48度みたいです!」。

 まあね、酒には尋常じゃなく強いんで、このくらい、どうってことないんですが。ヽ( ´-`)ノ
 
 このへんのアバウトさもふくめて、この店は強く強くおすすめでした。もしまた奈良に行くことがあったら、またぜったいに訪れるつもり。

 という感じで、思わぬところで奈良が好きになった一夜が明けて、3日めはまたあした。

(つづく)

2013.05.06(19:26)|日々の雑感コメント:(0)TOP↑
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Author:yogarashi
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