また前回のつづき。厳密には前々回ですかね。
そーいうわけで、テールヘビー状態が解消できず、尻もちをついた時点で堪忍袋の緒が切れてお蔵入りになったOV-10A。
積み山からふたたびひっぱりだしたのは、たしか去年の7月。このボールが完成したあとだったはず。理由はもちろん、テールヘビー対策をいくつか思いついたから。
尻もちはこんな感じ。これって、べつに無理して尻もちつかせてるわけじゃなくて、完成してもかんたんにこの状態になるってことで。そのくらい、テールが重いので、どうするかっていうと……
まず、無理やり主脚を地面(駐機場の床面)につけるため、駐機場のミニミニ・ヴィネットをつくってみた。

これですね。これ、裏側は縁にそって四隅に幅5mm程度のプラ板を追加してあって、つまり厚さを4mmにしてあります。写真を撮ればいいのか。
こういう感じ。
で、最初はただ瞬接で前脚を駐機場に貼りつけてみて、それでも強度が足りないようなら、裏から前脚まで穴を開けて、力業で軸打ちしちゃおうと、そういう計画。
縁を4mm、内側を2mmにすることで、この差しひき2mmの隙間で軸打ちした金属線を固定しようっていう考えですね。
ただ、このやり方はいかにもヨイトマケだから、いってみれば最後の手段。その前に、重りの増量を試みたのでした。
手順はある意味、とてもかんたん。胴体後部のハッチ部分ね、このハッチをいったんエッチングソーで切りとって、そこから胴体内に粘土をつっこめるだけつっこみ、ハッチをもとにもどすっていうもの。
作業的にはけっこう難易度が高いものの、不可能なレベルじゃないということで。
さらに、エンジンナセルの前部にも、はいるだけ粘土を詰めてみる。
こうやって、重心を前というより機体中央によせることで、尻もち解消をはかってみたところ……
なんとか前脚で立つことができましたー、ぱちぱち。ただ、そーいうわけで相当に微妙なバランスなんで、数年たったらまた尻もちをつくようになるかもしれませんが。
とにかく、最大の難関をクリアして、ここから塗装。デカールにあるシャークトゥースは最初から使わないことに決めていたんで(子供のころからなんだけど、シャークトゥースってばかみたいに見えて、嫌いなんだよねー)、塗装も指定は無視して、オリジナルっていうか、自己都合で。
機体全体は307、主翼上面だけ308。主翼端はブラック。プロペラなんかは指定どおり。あと、実機写真なんかで気がついたところは適宜に色を乗せて、っていう感じ。この配色には、とくに意味はないんで、まあ思いつきみたいなものです。
それで、機体の塗装を終えて、のこったのがキャノピーの枠。
このキットのキャノピーは、クリアパーツを4枚(正確には3枚と風防)貼りあわせるという、とてつもなく微妙というか、高度な技術を要する部分だったんだけど、奇蹟的に曇らせたりすることなく、うまいこと貼りあわせるのに成功してたんですよ。
もちろん、やや齟齬はあったものの、デザインナイフで削って辻褄をあわせられる範囲で。
この部分がうまくいったんで、途中でぶん投げなかったといっても過言ではないっていう出来。まあ、超絶モデラーさんならふつうに仕上げられるんでしょうが。
ところが、いざこのキャノピーの枠を塗装しようとすると、とんでもないことに気づいたんですね。
えーと、枠のモールド、ところどころ省略されてるような。
ひと言でいうと、つながってない。ヽ( ´-`)ノ
まあ、そのへんは実機写真を見ながらマスキングしていけばいいわけで、めんどくさいけど作業できないわけじゃない。
ということで、一度のマスキングでぜんぶ塗ることはできないので、極端なことをいうと1本ずつ枠を再現していったんですね。
しかし、最後の1本を塗って、はみだした部分を溶剤に浸した綿棒で拭きとるうちに、なぜか枠のあちこちが流れだす事態に。
ふだんから、塗料は水性でも、拭きとる溶剤は作業性を考えてアクリル系を使うんだけど、モールドがないもんだから溶剤が流れだした模様。
あわてて脱脂綿を持ちだして拭きとろうとするうち、モールドがある部分も間違って触っちゃったりして、まる2日くらいかけて描いていった枠の塗装がぐちゃぐちゃに。
これが9月くらいでしたかね、去年の。
で、またしてもやんなっちゃって、OV-10は2度めの眠りについたのでありました。
このテールだもんなー。でかすぎ。あ、胴体後部のハッチも見えてます。そういえば、このハッチ、内側からは開けられない構造で、実際には輸送任務とかができなかった、みたいな話も洩れ伝わってきてますが、ほんとにそれほどトホホだったんだろうか。(^^;
(つづく)
そーいうわけで、テールヘビー状態が解消できず、尻もちをついた時点で堪忍袋の緒が切れてお蔵入りになったOV-10A。
積み山からふたたびひっぱりだしたのは、たしか去年の7月。このボールが完成したあとだったはず。理由はもちろん、テールヘビー対策をいくつか思いついたから。

尻もちはこんな感じ。これって、べつに無理して尻もちつかせてるわけじゃなくて、完成してもかんたんにこの状態になるってことで。そのくらい、テールが重いので、どうするかっていうと……
まず、無理やり主脚を地面(駐機場の床面)につけるため、駐機場のミニミニ・ヴィネットをつくってみた。

これですね。これ、裏側は縁にそって四隅に幅5mm程度のプラ板を追加してあって、つまり厚さを4mmにしてあります。写真を撮ればいいのか。

こういう感じ。
で、最初はただ瞬接で前脚を駐機場に貼りつけてみて、それでも強度が足りないようなら、裏から前脚まで穴を開けて、力業で軸打ちしちゃおうと、そういう計画。
縁を4mm、内側を2mmにすることで、この差しひき2mmの隙間で軸打ちした金属線を固定しようっていう考えですね。
ただ、このやり方はいかにもヨイトマケだから、いってみれば最後の手段。その前に、重りの増量を試みたのでした。
手順はある意味、とてもかんたん。胴体後部のハッチ部分ね、このハッチをいったんエッチングソーで切りとって、そこから胴体内に粘土をつっこめるだけつっこみ、ハッチをもとにもどすっていうもの。
作業的にはけっこう難易度が高いものの、不可能なレベルじゃないということで。
さらに、エンジンナセルの前部にも、はいるだけ粘土を詰めてみる。
こうやって、重心を前というより機体中央によせることで、尻もち解消をはかってみたところ……
なんとか前脚で立つことができましたー、ぱちぱち。ただ、そーいうわけで相当に微妙なバランスなんで、数年たったらまた尻もちをつくようになるかもしれませんが。
とにかく、最大の難関をクリアして、ここから塗装。デカールにあるシャークトゥースは最初から使わないことに決めていたんで(子供のころからなんだけど、シャークトゥースってばかみたいに見えて、嫌いなんだよねー)、塗装も指定は無視して、オリジナルっていうか、自己都合で。
機体全体は307、主翼上面だけ308。主翼端はブラック。プロペラなんかは指定どおり。あと、実機写真なんかで気がついたところは適宜に色を乗せて、っていう感じ。この配色には、とくに意味はないんで、まあ思いつきみたいなものです。
それで、機体の塗装を終えて、のこったのがキャノピーの枠。
このキットのキャノピーは、クリアパーツを4枚(正確には3枚と風防)貼りあわせるという、とてつもなく微妙というか、高度な技術を要する部分だったんだけど、奇蹟的に曇らせたりすることなく、うまいこと貼りあわせるのに成功してたんですよ。
もちろん、やや齟齬はあったものの、デザインナイフで削って辻褄をあわせられる範囲で。
この部分がうまくいったんで、途中でぶん投げなかったといっても過言ではないっていう出来。まあ、超絶モデラーさんならふつうに仕上げられるんでしょうが。
ところが、いざこのキャノピーの枠を塗装しようとすると、とんでもないことに気づいたんですね。
えーと、枠のモールド、ところどころ省略されてるような。
ひと言でいうと、つながってない。ヽ( ´-`)ノ
まあ、そのへんは実機写真を見ながらマスキングしていけばいいわけで、めんどくさいけど作業できないわけじゃない。
ということで、一度のマスキングでぜんぶ塗ることはできないので、極端なことをいうと1本ずつ枠を再現していったんですね。
しかし、最後の1本を塗って、はみだした部分を溶剤に浸した綿棒で拭きとるうちに、なぜか枠のあちこちが流れだす事態に。
ふだんから、塗料は水性でも、拭きとる溶剤は作業性を考えてアクリル系を使うんだけど、モールドがないもんだから溶剤が流れだした模様。
あわてて脱脂綿を持ちだして拭きとろうとするうち、モールドがある部分も間違って触っちゃったりして、まる2日くらいかけて描いていった枠の塗装がぐちゃぐちゃに。
これが9月くらいでしたかね、去年の。
で、またしてもやんなっちゃって、OV-10は2度めの眠りについたのでありました。

このテールだもんなー。でかすぎ。あ、胴体後部のハッチも見えてます。そういえば、このハッチ、内側からは開けられない構造で、実際には輸送任務とかができなかった、みたいな話も洩れ伝わってきてますが、ほんとにそれほどトホホだったんだろうか。(^^;
(つづく)